📌 この記事の結論
メルカリのフリマ出品とメルカリShopsは、「単発でこまめに売る」か「お店として継続的に売る」かで使い分けます。ハンドメイド作家なら、まずフリマで反応を確かめ、売れ筋が固まってきたらShopsに広げる順番が失敗の少ないやり方です。
- 販売手数料はどちらも販売価格の10%。差が出るのは「出品のしかた」と「お店としての見え方」
- フリマ=1点ずつ・値下げ交渉あり/Shops=在庫をまとめて管理・交渉なしで販売
- 継続的に売るなら、特定商取引法の表示と確定申告の準備を早めに
Apron Daysは、ハンドメイド作家が和装小物をメルカリで販売する立場から、フリマ出品とメルカリShopsの違いを整理しているメディアです。同じメルカリの中にある2つの仕組みですが、役割ははっきり違う。この記事では、違い・手数料・使い分けの順に見ていきます。
先にお伝えすると、二者択一ではなく「順番に使う」のがハンドメイド作家には向いています。まずは違いから確認しましょう。
目次
メルカリの「フリマ出品」と「メルカリShops」の違いとは?
フリマ出品とは、個人が1点ずつ商品を出品するメルカリの基本機能です。一方のメルカリShopsとは、同じメルカリ内に「お店」を構えて、在庫を管理しながら継続的に販売できる仕組みを指します。
個人がネットで売る土壌は広がり続けています。経済産業省「令和6年度電子商取引に関する市場調査」(2025年8月26日公表)は、2024年の日本国内のBtoC-EC市場規模を26.1兆円としています。前年は24.8兆円で、5.1%の増加でした。このうち物販系分野は15兆2,194億円で、EC化率は9.78%。なぜこの数字が作家に関係するかというと、物販のうち「衣類・服装雑貨等」だけで2兆7,980億円あり、手づくりの小物が置かれる棚がそれだけ大きいという意味になるからです。
同じ「メルカリ」でも、フリマは"フリーマーケットの一区画"、Shopsは"常設のお店"というイメージです。売り方の設計思想が違うので、扱う商品や作業スタイルで向き不向きが分かれます。
フリマ出品とメルカリShopsの基本比較
| 項目 | フリマ出品 | メルカリShops |
|---|---|---|
| 出品単位 | 1点ずつ | 在庫数をまとめて管理 |
| 値下げ交渉 | あり(コメント) | なし(表示価格で販売) |
| 同じ商品の複数販売 | 都度再出品が必要 | 在庫を設定すれば継続販売 |
| お店としての見え方 | 個人アカウント | 屋号付きのショップ |
| 向いている人 | まず試したい・少量 | 継続的に数を売りたい |

手数料・送料・入金のちがい
お金まわりは、始める前に押さえておきたいところです。販売手数料は販売価格の10%で、これはフリマ出品もメルカリShopsも同じ水準です(2026年9月14日に確認)。つまり「手数料の高さで損得が決まる」わけではありません。差が出るのは、送料の設定と運用の手間の部分です。※手数料や配送の仕様は改定されることがあるため、出品前にメルカリのヘルプセンターで最新の料率をご確認ください。
手数料・送料まわりの比較
| 項目 | フリマ出品 | メルカリShops |
|---|---|---|
| 販売手数料 | 販売価格の10% | 販売価格の10% |
| 配送方法 | らくらく/ゆうゆうメルカリ便ほか | 配送設定をまとめて登録可 |
| 売上の管理 | 取引ごと | ショップ単位で集計 |
手数料そのものが同じでも、手取りを増やせるかどうかは「価格設定」と「送料込み設計」で決まります。この考え方はメルカリでハンドメイドを売るときの手数料と利益の計算方法で詳しく解説しています。なぜなら、手数料10%と送料を差し引いたあとに手元へいくら残るかを把握しないまま値付けすると、赤字のまま売り続けてしまうからです。
見落としやすいのが梱包資材の原価です。1点あたり数十円でも、月に何十件と発送すれば利益率に効いてきます。資材の調達先ごとの単価差はハンドメイド梱包資材はどこで買う?にまとめました。
ハンドメイド作家はどっちで売るべき?タイプ別の選び方
「結局どっちがいいの?」という問いの答えは、作品の数と販売スタイルで変わります。次の3ステップで考えると迷いにくくなります。
- まずはフリマ出品で反応を見る:1点ずつ出して、どの作品にコメントや「いいね」が付くかを確かめる
- 売れ筋が固まってきたらメルカリShopsへ:同じ商品を複数作れるなら、在庫管理できるShopsが効率的
- 屋号で信頼を積みたいならShops中心に:お店としての見え方が、リピートにつながる
タイプ別・向いている売り方
| こんな作家さん | おすすめ |
|---|---|
| まず副業として試したい・一点ものが多い | フリマ出品からスタート |
| 同じ作品を継続して作れる・数を売りたい | メルカリShopsを併用 |
| 屋号でファンを増やしたい | Shops中心+フリマで新作テスト |

メルカリの外も見たほうがいい? minne・ラクマとの関係
フリマとShopsの比較は「メルカリの中でどう売るか」の話です。ここで一段引いて、そもそもどのプラットフォームに置くかも考えておきたいところ。ハンドメイドに限れば、作品専門のマーケットであるminneと、総合フリマであるメルカリでは、集まる買い手の目的が違います。
- メルカリ(フリマ/Shops):買い手の母数が大きい。検索から偶然見つけてもらいやすい反面、価格比較の目にさらされやすい
- minne:「手づくりを買いに来た人」が集まるため、作品の背景や素材の説明が効きやすい
- ラクマ:メルカリと似た使い勝手。出品を横展開して露出面を増やす用途に向く
どこから始めるかで迷うなら、買い手の質と手数料の両面から整理したminneとメルカリどっちで売れる?ハンドメイド作家の使い分けを先に読んでおくと判断が早くなります。メルカリ内の二択(フリマかShopsか)を決める前に、販路そのものを選び直したほうが早いケースもあるからです。
注意点・よくある失敗(特商法の表示・確定申告)
お店として継続的に販売するなら、法律面の確認も必要です。消費者庁の特定商取引法ガイドは、通信販売を「事業者が新聞、雑誌、インターネット等で広告し、郵便、電話等の通信手段により申込みを受ける取引のこと」と説明しています。インターネットで反復・継続して販売する場合は、事業者名・所在地・連絡先などの表示が求められることがあります。メルカリShopsのように「お店」として売るなら、この点はとくに注意しましょう。
また、副業で得た利益は確定申告が必要になる場合があります。国税庁のタックスアンサーNo.1900では、給与を1か所から受けていてその全部が源泉徴収の対象となる人のうち、「各種の所得金額(給与所得、退職所得を除く。)の合計額が20万円を超える人」が確定申告の必要な人として挙げられています。※ここでいう20万円は売上ではなく、経費を差し引いたあとの所得です。所得区分や経費計上の範囲は個別事情で変わるため、最終的な判断は税理士など専門家にご確認ください。より詳しい整理はハンドメイド副業の確定申告はいくらから?にあります。
Erii 和装小物店のフリマ・Shopsの使い分け
Apron Daysを書いているのは、和装小物を制作しているハンドメイド作家のEriiです。Erii 和装小物店はメルカリShopsに出店しており、同じ品をラクマ・minneにも並べています。新作やサンプルはフリマ出品で反応を見て、定番として何度も作れる作品はShopsに置く、という置き分けです。
ハンドメイドは需要が読みにくいのが難しいところ。だからこそ、フリマで小さくテストし、手ごたえのある作品をShopsで安定的に回す。この二段構えなら、作り手の負担は軽くなる。作品づくりや販売の実例は、姉妹サイトのErii 和装小物店でも公開しています。Apron Daysでは、こうした販売まわりの整理を今後も続けていきます。
よくある質問(FAQ)
Q1. メルカリShopsとフリマ出品、手数料は違いますか?
販売手数料はどちらも販売価格の10%で同じ水準です。差が出るのは手数料そのものより、値下げ交渉の有無や在庫管理のしやすさといった運用面です。
Q2. ハンドメイド初心者はどちらから始めるべきですか?
まずはフリマ出品から始めるのがおすすめです。1点ずつ出品して反応を確かめ、売れ筋が見えてきてから、継続販売に向くメルカリShopsを併用すると失敗が少なくなります。
Q3. メルカリShopsで売ると確定申告が必要ですか?
販売で得た利益の額や働き方によっては、確定申告が必要になる場合があります。給与所得者で副業の所得が年間20万円を超えるケースなどが目安ですが、判断に迷う場合は税務署や税理士にご相談ください。
Q4. フリマ出品とメルカリShopsは同時に使えますか?
併用できます。新作をフリマ出品で試し、反応のよかった作品をShopsで継続販売する、という組み合わせが現実的です。どちらか一方に絞る必要はありません。
Q5. メルカリShopsは個人でも開設できますか?
個人でも開設できます。ただし「お店」として継続的に販売する形になるため、特定商取引法にもとづく表示が必要になる場合があります。開設前に消費者庁の特定商取引法ガイドで表示事項を確認しておくと安心です。
まとめ|フリマとShopsは「二択」ではなく「順番」で使う
要するに、メルカリのフリマ出品とメルカリShopsは、どちらが優れているという話ではありません。押さえどころは次の3つです。
- 販売手数料はどちらも10%。差は「出品の手間」と「お店としての見え方」
- 初心者はフリマで検証し、売れ筋が固まったらShopsで安定化させる
- 継続販売・特商法表示・確定申告は、お店として売るなら早めに準備する
そして、メルカリ内の二択で行き詰まったら、minneを含めた販路の選び直しも選択肢に入ります。Apron Daysでは、ハンドメイド作家が販売でつまずきやすい論点を、公的な一次情報にあたりながら整理していきます。
📝 免責事項
本記事は経済産業省・消費者庁・国税庁の公開情報を2026年9月14日時点で確認し、ハンドメイド販売の観点から整理した一般的な情報提供です。手数料・配送・仕様は変更される場合があるため、最新情報は各サービスの公式ページをご確認ください。税務・法務の最終的な判断は、税理士・専門家にご相談ください。※本記事の内容についてApron Daysは法的責任を負いかねます。
参考リンク:経済産業省「令和6年度電子商取引に関する市場調査」公表資料(PDF)/消費者庁 特定商取引法ガイド「通信販売」/国税庁 タックスアンサーNo.1900 給与所得者で確定申告が必要な人
最終更新: 2026-09-14 / 著者: Erii(Erii 和装小物店 店主) / ご意見・訂正はお問い合わせ、方針はプライバシーポリシーをご覧ください。






