メルカリでハンドメイドを売ったときの利益とは、売れた金額をそのまま受け取れるという意味ではありません。そこから差し引かれるのは、販売手数料・配送費・材料の原価・梱包に使う資材代です。値段が同じでも、この4つを計算に入れていないと「思ったより残らなかった」となりがちです。Apron Daysでは、現役ハンドメイド作家のEriiが、費用を差し引いたあとの「本当の利益」を具体例つきで整理しました。
- 出品でかかる4種類の費用の内訳
- 手元に残る利益の計算式と、具体的な計算例
- 材料費の変動や税金、振込手数料など利益を減らしやすいポイント
出品した商品が売れて取引が完了すると、価格の10%が自動的に差し引かれます(公式ヘルプ「メルカリの手数料」)。ここに配送費や材料の原価が加わるため、値づけの前に費用の全体をつかんでおくことが欠かせません。この記事では、メルカリ公式ヘルプなどの公開情報をもとに、価格と利益の関係を整理しました。まずは、何にいくらかかるのかを順に見ていきます。
目次
メルカリでハンドメイドを売るときにかかる費用とは?

費用の全体像を示すと、メルカリで発生するお金は大きく4種類です。この4つを引いた残りが、手元に残る利益になります。
- 販売手数料:販売価格の10%。売れた時点で自動的に差し引かれます。
- 送料:出品者が負担するのが一般的。配送方法で数百円の差が出ます。
- 材料費:作品1点あたりに使った布・パーツなどの原価です。
- 梱包資材費:袋・緩衝材・箱など。1点あたりでは小さくても積み重なります。
費用の把握が欠かせない理由は、価格設定の出発点になるからです。手数料10%と送料を計算に入れずに値付けすると、赤字に近い取引になりかねません。値段そのものの決め方はハンドメイド作品の値段の付け方で詳しく解説しています。
手数料を差し引くことのメリット・デメリット
正直なところ、手数料10%は小さな金額ではありません。ただし、集客や決済の仕組みを自分で用意しなくて済む点を踏まえると、割り切れる面もあります。費用構造を理解したうえで使うことが大切です。
| 観点 | メリット | デメリット・注意 |
|---|---|---|
| 集客 | 利用者が多く、出品してすぐ見てもらえる | その対価として手数料10%がかかる |
| 価格設定 | 相場が見やすく値付けの参考にしやすい | 安売り競争に巻き込まれやすい |
| 送料 | 匿名配送で手軽に発送できる | 送料込み表示だと利益が圧迫されやすい |
配送方法によって送料は変わるため、作品のサイズに合った方法を選ぶだけでも利益は変わります。詳しくはメルカリの発送方法の比較を参考にしてください。
手元に残る利益の計算手順

利益をきちんと残すには、次の順番で計算すると迷いません。販売価格2,000円の作品を例に見てみます。
- 販売価格を決める:ここでは2,000円と設定します。
- 販売手数料を引く:2,000円 × 10% で、手数料は200円です。
- 送料を引く:配送方法が210円なら、その210円を差し引きます。
- 材料費を引く:作品の材料が500円分なら、その分を引きましょう。
- 梱包資材費を引く:袋や緩衝材の50円も、忘れずに差し引きます。
この例では、2,000円 −(200+210+500+50)=1,040円が利益です。利益率にすると約52%になります。逆算して「必要な利益を先に決め、そこから価格を設定する」考え方もおすすめです。作業時間を時給換算で加えると、より現実的な採算が見えてきます。
利益を削るよくある落とし穴と注意点
特に気をつけたいのは、材料費の変動です。Eriiは2026年6月に作品の売れ行きが急に伸びた際、材料の発注が追いつかず、普段以外の仕入れ先からかき集めて対応しました。その結果、仕入れ値が上がってしまった経験があります。売れ行きが伸びるほど、材料の確保と原価管理が利益を左右します。
もう一つの注意点は、税金です。会社員が副業で得た所得には、確定申告が必要になる基準があります。給与所得・退職所得を除く各種所得の合計が年20万円を超えると、申告が必要です(国税庁タックスアンサーNo.1900「給与所得者で確定申告が必要な人」)。ここでいう「所得」は売上そのものではなく、経費を差し引いたあとの金額のことです。
国税庁は、給与を1か所から受けていて各種の所得金額(給与所得・退職所得を除く)の合計額が20万円を超える人は確定申告が必要と案内しています。利益の記録をこまめに残しておくと安心です。
見落としやすいのが、売上金を現金化するときの手数料です。振込の手数料は、金融機関や申請金額に関わらず一律200円かかります(公式ヘルプ「振込申請とは」)。少額のまま何度も引き出すと、この200円が積み重なって利益を圧迫するので、ある程度まとまった金額になってから手続きすると手数料負けを防げます。
いくらから申告が必要かの目安はハンドメイドの確定申告はいくらからで整理しています。売れる商品の傾向は売れる商品づくりのコツもあわせてどうぞ。なお、Apron Daysの姉妹サイトであるErii 和装小物店では、作家Eriiが和装小物を制作・販売しています。
利益を伸ばすための送料と原価の見直し方
利益を安定させる基本は、値下げより先に送料と原価を見直すことです。価格そのものの決め方はハンドメイド作品の値段の付け方に譲り、ここでは送料の選び方に絞って整理します。
送料は配送方法によって差が出ます。らくらくメルカリ便のネコポスは、三辺合計60cm以内・厚さ3cm以内・重さ1kg以内の荷物なら全国一律210円(税込)です(公式ヘルプ「ネコポス」)。宅急便コンパクトは専用BOX(幅25cm×奥行き20cm×厚さ5cm)を使うと全国一律450円(税込)に専用資材代70円(税込)が加わります(公式ヘルプ「宅急便コンパクト」)。厚さ3cm以内に収まる作品ならネコポス、収まらない作品なら宅急便コンパクトを選ぶだけで、1点あたり240円ほどの差になります。配送方法ごとの詳しい比較はメルカリの発送方法の比較を参考にしてください。
原価を下げる基本は、材料をまとめて仕入れることです。少量ずつ買うより、よく使う布や金具をまとめて調達すると、1点あたりの材料費を抑えられます。ただし、まとめ買いは在庫リスクと隣り合わせです。売れ行きを読み違えると、材料を抱えたまま資金が寝てしまいます。定番品は計画的に仕入れ、季節物は少量から試すと、在庫を抱えるリスクを抑えやすくなります。
値上げが必要なときは、理由をそえて少しずつ進めるのがコツです。材料費の高騰が続く局面では、価格を据え置くほど利益が削られます。新作から新しい価格を適用し、既存の人気商品は様子を見ながら調整すると、購入者の離れを抑えつつ採算を保てるでしょう。Apron Daysでは、こうした価格と送料の考え方をこれからも発信していく方針です。
メルカリの手数料と利益に関するよくある質問
メルカリの販売手数料は何%ですか?
販売価格の10%です。売れた時点で自動的に差し引かれ、残りが売上金になります。
送料は出品者と購入者のどちらが払いますか?
「送料込み(出品者負担)」が一般的です。利益を守るなら、送料を見込んで価格を設定します。
利益率はどのくらいを目安にすればよいですか?
作品や材料費で変わりますが、手数料と送料を引いても半分程度を残せると安定しやすくなります。
材料費が上がったらどうすればよいですか?
仕入れ先を複数確保し、原価が変わったら価格を見直すのが基本です。作りためる前に採算を確認しておきましょう。
売上金の振込申請にも手数料はかかりますか?
かかります。振込の手数料は、金融機関や申請金額に関わらず一律200円です(公式ヘルプ「振込申請とは」)。ある程度まとめて申請すると、手数料負けを防ぎやすくなります。
まとめ:手数料と送料を引いた「本当の利益」で考える
ポイントは、メルカリでは手数料10%・送料・材料費・梱包費に加えて振込手数料200円も利益を削ること、そして価格は必要な利益から逆算して決めることです。材料費の変動や税金も見込んでおけば、売れても手元に残らない事態を防げます。Apron Daysでは今後も、メルカリ副業とハンドメイド販売で確実に利益を残すノウハウを発信していきます。
本記事について
最終更新日:2026年9月11日
本記事は最新情報を反映して追記・改善しました。
※手数料・送料・税制は変更される場合があります。最新の条件は各サービスおよび国税庁の公式情報でご確認ください。税務の判断に迷う場合は税理士などの専門家にご相談ください。
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