minneとメルカリは、ハンドメイド作品専門マーケットか総合フリマかという運営思想の違いが根本にあり、作品タイプと客層に合わせて使い分けるのが2026年の基本です。手数料はminne10.659%・メルカリ10%とほぼ同水準ですが、振込手数料や出品対象の違いで実際の手取りは変わってきます。
この記事でわかること
- minneとメルカリの構造的な違いと、それぞれの客層
- 販売手数料・振込手数料の最新比較(2026年7月時点)
- 作品タイプ別の使い分けと、併売するときの注意点
Apron Daysでは、メルカリを主戦場にしつつラクマやminneでも作品を販売してきた経験をもとに、この記事を整理しました。2026年最新の公式情報をもとに、minneとメルカリの違いを手数料・客層・作品タイプの3方向から比較していきます。
目次
minneとメルカリの構造的な違い(専用マーケットと総合フリマ)

minneはハンドメイド作品専門のマーケットプレイス、メルカリは中古品も扱う総合フリマアプリという運営思想の違いが、集客層と売れ方を分けています。なぜなら、GMOペパボ株式会社が運営するminne公式サイトの特定商取引法に基づく表記では、出品できる対象がハンドメイド作品や材料・キットに限定されているからです。この規定は公式サイトに明記されています(出典:minne 特定商取引法に基づく表記)。
一方でメルカリ公式ヘルプによると、メルカリは新品・中古品を問わず幅広いカテゴリーを扱うフリマアプリです。ハンドメイド作品は、そのなかの一部門という位置づけになります(出典:メルカリ公式ヘルプ)。この「専門か総合か」という違いを理解しないまま出品先を決めると、狙った客層に届かないまま終わってしまいます。
minneには同一作品を最大1,000点まで登録できる在庫管理機能があり、オーダーメイドやシリーズ展開との相性がよい設計です。メルカリは出品ごとに個別管理が基本のため、同じ商品を複数枚出す場合でも1点ずつ出品し直す手間が発生します。
手数料・送料・利益を比較する
minneとメルカリの販売手数料はどちらも10%前後とほぼ同水準ですが、課金対象と振込手数料の差で最終的な手取り額に違いが出ます。2025年11月にminneの手数料改定があったため、以下は2026年7月時点の最新情報です。
| 項目 | minne | メルカリ |
|---|---|---|
| 販売手数料 | 10.659%(税込・作品価格+購入オプション+送料の合計に対して) | 10%(販売価格に対して) |
| 振込手数料 | 220円(税込・月1回まとめて振込) | 200円(通常)/400円(お急ぎ振込) |
| 出品対象 | ハンドメイド作品・材料・キットのみ | 新品・中古品・ハンドメイドなど幅広く出品可 |
| 在庫管理 | 同一作品を最大1,000点まで登録可能 | 出品ごとに個別管理が基本 |
| 運営会社 | GMOペパボ株式会社 | メルカリ |
国税庁の副業所得に関する取り扱いによると、フリマ・ハンドメイド販売による所得は、手数料や送料などの経費を差し引いた金額が課税対象になります(出典:国税庁 No.1906)。給与所得者の場合、副業の所得が年間20万円を超えると確定申告が必要になる点も、どちらのプラットフォームでも共通のルールです。
手数料の料率だけを見るとほぼ横並びですが、送料込み金額に手数料がかかるminneは、送料を高めに設定している作品ほど手数料額も膨らみやすくなる。この点は見落としやすいので、価格設定の段階で送料込みの手取り額を計算しておくと安心です。
どっちで売る?作品タイプ別の使い分け
オーダーメイド性が高くブランドを育てたい作品はminne向き、トレンド性が高くスピード重視の作品はメルカリ向きというのが基本的な使い分けです。
- 一点物・作家性の強い作品:minneの在庫管理・購入オプション機能を活かしやすく、ファン化した購入者がリピートしやすい
- 量産型・トレンド系の小物:メルカリの圧倒的なユーザー数を活かし、短期間で数を売りたいときに向いている
- 季節性の高い実用品(帯揚げ・巾着など和装小物):シーズン前はminneでブランドを育て、直前期はメルカリで露出を広げる併用が機能しやすい
実際にメルカリでハンドメイドを販売する人は、まずメルカリ1本で始めて反応を見てからminneに広げるケースが多い印象です。どちらか一方から始めたい場合は、既存ユーザー数が多いメルカリの始め方を先に押さえておくと迷いが少なくなります(関連記事:メルカリでハンドメイド販売の始め方【初心者ガイド】)。作品タイプ別に売れ筋を具体的に知りたい方は、メルカリで売れるハンドメイドは?現役作家が選ぶ10選も参考になります。
また、メルカリShopsとフリマ出品のどちらを使うか迷っている場合は、メルカリShopsとフリマ出品はどっちがいい?で使い分けを整理しているので、minne・メルカリと合わせて検討すると全体像がつかみやすくなります。
併売のコツと注意点
併売の最大のコツは在庫管理を一本化することで、複数マーケットに同じ商品を出品する際の二重販売トラブルを防げます。売れた瞬間に他のマーケットの在庫数も手動で更新する運用ルールを、出品前に決めておくことが欠かせません。
| 併売のメリット | 併売のデメリット |
|---|---|
| 露出機会が増え、客層を分散できる | 在庫管理・価格改定の手間が単純に倍以上になる |
| 片方のプラットフォームの規約変更リスクを分散できる | レビュー・評価が分散し、どちらも実績が育ちにくい |
| 作品タイプごとに最適な販路を選べる | 受注が重なった際の材料調達が急に厳しくなる |
2026年6月、Apron Daysでは実際に売れ行きが急に伸びた際、普段の仕入れ先だけでは材料が足りなくなり、他の仕入れ先からかき集めて対応したことがあります。併売するとこうした注文の重なりが想定より早く訪れやすいため、仕入れ先を複線化しておくことが結果的にリスクヘッジになります(関連記事:ハンドメイド材料の仕入れ先と複線化のコツ)。
「個人間取引であるフリマサービスは、取引の相手方が個人であり、様々なトラブルが発生した場合も、まずは当事者間で解決することが求められます。」
フリマサービスでの個人間取引は、トラブル解決も自己責任が原則とされています(出典:国民生活センター)。※併売するプラットフォームが増えるほど対応窓口も増えるため、発送前の検品や梱包ルールを統一しておくと、トラブル対応の手間を減らせます。
よくある質問(FAQ)
minneとメルカリ、初心者はどっちから始めればいいですか?
ユーザー数が多く販売スピードを実感しやすいメルカリから始め、慣れてきたらminneでブランドを育てる流れがおすすめです。メルカリは既存の利用者が多いため、出品してすぐに反応が返ってきやすいという特徴があります。
minneとメルカリを両方使うと手数料は二重にかかりますか?
いいえ、手数料はそれぞれのプラットフォームで成立した取引にのみ発生し、二重にはかかりません。ただし振込手数料は各プラットフォームごとに別々に発生するため、頻繁に少額を引き出すと手数料負けしやすくなります。
メルカリでハンドメイドは売れにくいと聞きますが本当ですか?
カテゴリーが広いぶん埋もれやすいのは事実ですが、写真や商品説明を工夫すれば十分に売れます。検索キーワードを意識したタイトル付けと、複数枚の写真掲載が特に効果的です。
minneの在庫管理機能とは何ですか?
同一作品を複数在庫として登録し、購入されるたびに自動で在庫数が減っていく仕組みです。最大1,000点まで登録できるため、量産できる作品ではメルカリより出品の手間を減らせます。
まとめ
結論として、minneとメルカリの使い分けは「専用マーケットか総合フリマか」という構造の違いを理解することから始まります。
- minneはハンドメイド専門・在庫管理機能あり、メルカリはユーザー数が多く露出力が高い
- 手数料はminne10.659%・メルカリ10%とほぼ同水準(2026年7月時点)
- 一点物はminne、量産・トレンド系はメルカリ、併売するなら在庫管理の一本化が必須
Apron Daysでは今後も、メルカリ・minne・ラクマなど複数マーケットの使い分けと、現役作家としての実感を交えたノウハウを発信していきます。
