作家Eriiの視点から
手芸店の棚を見渡すと、色とりどりの小さな粒が並ぶコーナーはいつも賑わっています。材料が手に入りやすく道具も少ないぶん、メルカリで売れるハンドメイドの中でも始めやすいジャンルのひとつです。Apron Daysでは今回、その基本手順と、完成品を出品するときのポイントをあわせて整理しました。裁縫や編み物と違い「買った日のうちに1点仕上がる」手軽さがある一方、留め具選びや金属アレルギーへの配慮など、知らないとつまずく点もあります。
ビーズアクセサリーの作り方とは、糸やワイヤーに粒を通し、留め具で固定して腕や首元を飾る小物に仕上げる一連の手順のことです。
最もシンプルな一点なら、道具は3つだけでも作れます。慣れれば1点あたり30分前後が目安です。
この記事でわかること
- 材料・道具の名前と、価格の目安(実店舗の販売価格をもとに掲載)
- 基本の作り方4ステップ
- 初心者がつまずきやすい点と、金属アレルギーなど安全面の注意
- 完成品を出品するときの価格の考え方と、関連記事へのリンク
2026年8月時点の情報をもとに、Apron Daysが現役ハンドメイド作家Eriiの視点でまとめました。※価格は変動するため、購入前に販売店の最新表示をご確認ください。
目次
ビーズアクセサリーの作り方とは?初心者が知っておきたい全体像
作り方は大きく分けて「糸通し」「ワイヤーワーク」「編み込み」の3系統があり、初心者は糸通しから始めるのが最も失敗しにくい方法です。なぜなら、糸を通して結ぶだけで工程が完結し、専用の編み針や複雑な道具を必要としないからです。
使う粒の種類も豊富で、ガラス製・アクリル製・天然石など、価格や質感がそれぞれ異なります。最初の1点は直径6〜8mm程度の大きめサイズを選ぶと通す作業がしやすく、不慣れな手でも扱いやすいものです。
所要時間は、シンプルな一連なら20〜30分。パターンを組み合わせる場合は1〜2時間ほどが目安になります。初めて挑戦する人の多くは、最初の1点を短いブレスレットから作り、慣れてからネックレスやピアスに広げる順番を選んでいます。
メリットとデメリットも押さえておきたいところです。利点は、材料費が比較的安く道具も少ないため、他のハンドメイドジャンルより初期投資を抑えて始められる点。一方で欠点として、糸は経年で劣化し切れやすくなること、そして量産がしやすい反面「一点物」としての付加価値をアピールしにくいことが挙げられます。長所と短所の両方を踏まえたうえで、自分に向いているかどうか判断するとよいでしょう。
材料・道具をそろえる|必要なものと価格の目安

必要な材料・道具は、基本の5点だけです。正直なところ、点数の少なさは他のハンドメイドジャンルと比べても際立っています。
| アイテム | 役割 | 価格の目安 |
|---|---|---|
| ビーズ | アクセサリー本体になるパーツ | 数百円〜(種類・材質による) |
| テグス(専用糸) | 粒を通す透明な糸 | 10mで100円台〜、100mで400円台〜 |
| 留め具(アジャスター・カニカン等) | アクセサリーの端を固定 | 数十円〜100円台/個 |
| 丸ペンチ・ニッパー | 金具の開閉・カット | 1,000円前後〜(セット販売あり) |
| 作業用マット・トレイ | 粒が転がらないよう作業台に敷く | 数百円〜 |
手芸材料専門店「ユザワヤ」の売り場を見ると、価格の実勢がつかめます。ビーズ用テグス2号(10m)が100円台、3号(100m)が400円台で並んでいました(ユザワヤ公式ネットショップ「テグス・コード・ワイヤービーズ」より)。100円ショップでも粒と基本の道具は手に入りますが、糸の強度や金具の耐久性は専門店のほうが安定している傾向があります。
2026年6月に、Erii自身も別のハンドメイド材料が急に足りなくなったことがあります。いつもの仕入れ先だけでは足りず、他からもかき集めて対応しましたが、結果として仕入れ値は普段より上がってしまいました。粒や金具も同じで、仕入れ先を1つに絞らず複数持っておくと、欠品や高騰があったときに慌てずに済みます。比較のしかたは材料の仕入れ先と複線化のコツで詳しく整理しました。
基本の作り方4ステップ|糸通しブレスレット

糸通しブレスレットは、次の4ステップで完成します。この手順どおりに進めれば、初めてでも1点30分前後で仕上げられるはずです。
- 糸を必要な長さにカットする:手首まわりの長さに、結ぶ分の余裕として10cmほど足す
- 片端に留め具を取り付ける:アジャスターやカニカンを、かた結びと接着剤、または圧着パーツで固定する
- デザインどおりに粒を通していく:中央から通し始めると左右のバランスが取りやすい
- もう片端に留め具をつけて余分をカットする:結び目に接着剤を一滴つけ、はみ出た糸を短く切れば完成
ワイヤーワークに挑戦する場合は、糸の代わりに専用ワイヤーを使い、丸ペンチでループを作って留め具をつなぐ工程が加わります。手数は増えますが、まずは糸通しに慣れてから取り組むほうが理解しやすいでしょう。
作るときにつまずきやすい点・注意点
ビーズアクセサリー作りでつまずきやすいのは、結び目のゆるみと金属アレルギーの2点です。結び目は接着剤なしだと徐々に緩んできますし、金具はニッケルなどの含有量によってはアレルギーの原因になることもあります。
独立行政法人国民生活センターの発表によると、通販で購入したネックレス33製品を検査したところ、複数の製品で欧州の基準値を超えるニッケルが溶け出しました(2026年2月18日発表)。
この検査は既製品が対象ですが、ハンドメイドで金具を選ぶときも同じ注意が当てはまります。国民生活センター「アクセサリーによる金属アレルギーに注意」を踏まえ、金具は「ニッケルフリー」等の表示がある製品を選ぶと安心です。
もう一つ、初めてビーズアクセサリーを作る人がつまずきやすいのが配色の迷いです。3色以内に絞り、メイン・差し色・アクセントの役割を決めてから通し始めると、まとまりのある仕上がりになります。
よくある質問(FAQ)
ビーズアクセサリー作りは何歳から始められますか?
細かい作業なので、小学校中学年以降が目安です。なぜなら、直径数mmの小さな粒は誤って飲み込む危険があるからです。幼児が近くにいる環境では、作業後の片付けを徹底してください。
テグスとワイヤー、初心者はどちらを選べばいいですか?
最初はテグスがおすすめです。結ぶだけで留め具を固定でき、道具も少なく済みます。ワイヤーワークは丸ペンチでのループ作りに慣れが必要なので、2作品目以降で試すとよいでしょう。
ビーズアクセサリーの材料はどこで買うのが安いですか?
試しに1点作るだけなら100円ショップが手頃です。色・素材の種類を増やしたいなら、手芸専門店やネット通販のほうが選択肢は豊富。まとめ買いするほど1個あたりの単価は下がる傾向にあります。
完成したビーズアクセサリーはどれくらいの値段で売れますか?
決まった相場はなく、材料費・手間賃・販売手数料を踏まえて自分で値付けする必要があります。詳しくは次の見出しで解説します。
作ったビーズアクセサリーをメルカリで売るには
完成した1点を出品するときに欠かせないのが、材料費・作業時間・販売手数料を踏まえた価格設定と、パーツが見える写真の2つです。株式会社メルカリの公式ヘルプ情報によると、出品自体は無料で、販売価格に対して一律10%の販売手数料がかかります。100均材料だけで作った1点でも、手数料と送料を差し引いて赤字にならないラインを先に計算しておきましょう。価格の決め方はハンドメイド作品の値段の付け方2026で計算式を整理しています。手数料を踏まえた利益の出し方はメルカリでハンドメイドを売るときの手数料と利益の計算方法も参考になるはずです。
経済産業省の令和6年度調査によると、フリマアプリ等を含む個人間のCtoC-EC市場規模は2024年で2兆5,269億円でした。前年比1.82%の増加です(経済産業省「令和6年度電子商取引に関する市場調査」2025年8月公表)。個人がハンドメイド品を売る市場そのものが縮んでいるわけではなく、ジャンルを選べば新規出品でも十分に見てもらえる余地があります。
国民生活センターの報告によると、フリマサービスでの個人間取引は「自己責任」が原則とされ、商品説明と実物のズレによるトラブル相談が多く寄せられているとのことです。(国民生活センター「相談急増!フリマサービスでのトラブルにご注意」)ビーズアクセサリーのようなハンドメイド品も例外ではありません。サイズ・素材・使用感を説明文で具体的に書いておくことが、トラブル予防と信頼につながります。
出品時のコツとして、次の3点を意識すると閲覧のされ方が変わってきます。
- 写真は自然光の窓際で撮る:粒の色や透明感は照明で見え方が大きく変わるもの。詳しくはメルカリでハンドメイドが売れる写真の撮り方を参照してください。
- サイズを数字で明記する:「手首周り約16cm」のように具体的な数値を書くと、購入後のサイズ違いによるトラブルを防げます。
- 金属アレルギー対応の有無を書く:ニッケルフリー素材を使っている場合、説明文への明記は気にする層への訴求ポイントです。
推し活グッズとしてビーズアクセサリーを作る人も増えていますが、キャラクターモチーフを使う場合は著作権・商標のルールを別途確認する必要があります。その境界線は推し活ハンドメイドをメルカリで売る方法2026で詳しく整理しました。
まとめ
要するに、ビーズアクセサリーはテグス・ビーズ・留め具の3点があれば今日からでも作り始められる、初心者向きのハンドメイドジャンルです。
- 最初の1点はテグス通しのブレスレットから、4ステップで完成させられる
- 金具はニッケルフリー表示のあるものを選び、肌トラブルを避ける
- メルカリの販売手数料10%を踏まえて価格を決め、サイズと素材を写真・説明文に明記する
メルカリ副業・ハンドメイド販売に役立つ作り方と売り方のノウハウは、今後もApron Daysで引き続き取り上げていきます。まずは手持ちのビーズで1点、気軽に作ってみてください。
本記事について
最終更新: 2026-08-10/執筆・編集: Erii(Apron Days)。本記事は2026年8月時点の公開情報をもとに作成しました。材料価格・手数料・制度は変更される場合があるため、最新情報は各販売店・メルカリ公式・国民生活センターでご確認ください。※金属アレルギー等の症状がある場合は医療機関にご相談ください。本記事は一般的な情報提供を目的とし、個人の感想を含みます。プライバシーポリシー・お問い合わせもご参照ください。
著者プロフィール
Erii(「Erii 和装小物店」店主)。ハンドメイド作家として取引5,878件・評価★5.0を達成。Apron Daysでは、メルカリ副業・ハンドメイド販売のノウハウを現役作家の視点で発信しています。姉妹サイト erii-waso.com ではショップと作品事例を公開しています。






