売れる商品説明文とは、素材・サイズ・使用シーン・注意事項を、ひとつの型に沿って過不足なく書いた文章のことです。「これは何センチですか」「洗えますか」。こうした質問は、説明文に答えが書かれていないときに届きます。Apron Daysでは、メルカリ公式ヘルプ・国民生活センター・消費者庁の公開情報を2026年10月7日に確認しました。この記事では、抜けやすい項目と、書かないほうがよい表現を整理します。
この記事でわかること
- メルカリの商品名は40文字まで。入りきらない情報を説明文にどう分けて書くか
- 作品名からお願い事項まで、7項目の並べ方とそのまま使える記入例
- 事実と違う表示や、権利侵害につながる書き方を避けるための確認先
目次
商品説明文が売れ行きを左右する理由

商品説明文が大事なのは、商品名だけでは伝えきれない情報を載せる場所だからです。メルカリ公式ヘルプは、商品名について「ブランド名や型番、色など、検索されそうな言葉を入力してください」と案内し、「「商品名」は、40文字まで入力できます」と書いています。40文字に収まるのは、作品の種類と色、サイズ感くらいまで。素材や寸法、注意事項は説明文に書くことになります。
文章を自動で作る機能もあります。同じ公式ヘルプによると、AI出品サポートは写真とカテゴリーを選ぶだけでタイトルと商品説明文を自動で生成するもの。ただしヘルプ自身が「AIからの提案内容は、正確ではない場合があります」と断り、生成された内容を自分で確認して必要に応じて修正するよう求めています。ハンドメイドの寸法や個体差は、作った本人にしか書けません。
ハンドメイドを出品する人の多くは、写真の見栄えに時間をかける一方、説明文の後半まで読まれない前提で手を抜いてしまいがちです。メルカリでハンドメイドが売れない6つの原因でも触れていますが、説明文の情報不足は見落とされやすい原因のひとつです。
「書く場合」と「書かない場合」で何が変わるか
説明文を型に沿って書くと、買う前に確かめたいことが文章の中で済みます。サイズ・素材・状態の情報が足りないと、買い手は質問するか、想像で買うしかありません。行き違いはそこから生まれます。
国民生活センターの発表「購入・出品した商品が偽物?!フリマサービスのトラブルに注意!」は、フリマサービスについて「トラブル解決は原則として当事者間で行うことが求められます」と呼びかけています。相談事例として載っているのは、商品案内ページの記載と届いた商品をめぐる行き違いです。ハンドメイドは偽物かどうかの話ではないものの、当事者どうしで解決するという前提は同じ。だからこそ、あとで食い違いそうな点は先に書いておくのが近道です。
| 項目 | 型どおりに書いた場合 | 写真だけ・説明が薄い場合 |
|---|---|---|
| 購入前の質問コメント | サイズや素材の答えが本文にある | 同じ質問に何度も答えることになりやすい |
| 伝えられる情報の量 | 寸法・用途・注意事項まで書ける | 商品名の40文字と写真だけ |
| 受け取り後の行き違い | 書いてある内容と現物を照らし合わせられる | 「思っていたのと違う」につながりやすい |
| 出品にかかる手間 | 型を埋める分だけ時間がかかる | 投稿は早いが、質問対応があとから発生しやすい |
型どおりに書くことにも弱点はあります。長く書きすぎると要点がぼやけ、肝心の注意事項が埋もれてしまうことです。ハンドメイドの値段の付け方と同じく、説明文にも「詰め込みすぎない」加減が求められます。
売れる商品説明文の型(7ステップ)

売れる商品説明文には、作品名からお願い事項まで並び順が決まった型があります。まず決めたいのは、作品名の直後に何を置くかです。Apron Daysでは、サイズと素材を先に置く並びをおすすめします。買うかどうかの判断に直結する情報だからです。
- 作品名と一言サマリー(何のための、どんな作品か)
- サイズ・素材(採寸方法も添える)
- 作り方の特徴・こだわり(縫製、パーツの選定理由など)
- 使用シーン(どんな場面で使うと便利か)
- 注意事項(個体差・色味・強度・お手入れ方法)
- 発送方法・納期(購入からおおよそ何日で届くか)
- 購入前のお願い(サイズ確認、コメントの要否など)
そのままコピーして書き換えられる形にすると、次のようになります。
| 作品名 | 例:北欧柄はぎれの巾着ポーチ(Sサイズ) |
| サイズ・素材 | 例:横15cm×縦12cm/綿100%はぎれ生地・裏地ポリエステル |
| 作り方の特徴 | 例:内側にポケット付き、ミシンで二重に縫っています |
| 使用シーン | 例:お弁当袋やポーチ、母子手帳ケース代わりに |
| 注意事項 | 例:はぎれ生地のため、柄の出方に1点ずつ個体差があります |
| 発送方法 | 例:ゆうパケットポストで発送、購入から2〜3日以内が目安 |
| 購入前のお願い | 例:サイズを必ずご確認のうえご購入ください |
7項目が埋まっていれば、買い手が知りたいことの大半は本文で答えられます。写真の撮り方まで含めて出品の工程を見直したい場合は、メルカリで売れる商品写真の撮り方もあわせて参考にしてください。これから出品を始める人は、メルカリでハンドメイド販売を始める方法で全体の流れを先に押さえておくと迷いが少なくなります。
書いてはいけない表現・注意点
商品説明文には、書かないほうがよい表現があります。実際より良く見せる書き方と、他人の権利にふれる書き方の2つです。なぜなら、前者は買い手との行き違いを招き、後者はメルカリのルールで違反とされているからです。
消費者庁「表示規制の概要」は、景品表示法が禁止する不当な表示を2つ挙げています。ひとつは優良誤認表示で、内容について「実際のものよりも著しく優良であると一般消費者に示す表示」。もうひとつは有利誤認表示で、取引条件について「実際のものよりも取引の相手方に著しく有利であると一般消費者に誤認される表示」です。
同じページには、優良誤認表示の例として、カシミヤ混用率が80%程度のセーターに「カシミヤ100%」と表示した場合が載っています。素材の割合を実際と違う数字で書くのは、まさにこの型です。景品表示法が個人の出品にどこまで当てはまるかは、販売の規模や形で変わり得ます。判断に迷うときは、消費者庁の案内や専門家に確認してください。
ハンドメイドの説明文で気をつけたいのは、「必ず肌に合います」「絶対に丈夫です」のような、根拠を示せない言い切りです。同じデザインを複数出品しているのに「世界に一つだけ」「一点物」とだけ書くのも、事実と違う表示になります。※法律上の扱いにかかわらず、事実と違う説明は買い手との行き違いのもとです。
権利については、メルカリ公式ヘルプが違反の例を挙げています。「許諾なくキャラクターなどを使用したハンドメイド品、同人誌など」「権利商品のロゴ、デザインやマークを許諾なく使用していると判断される商品」。説明文に関わるのは、「商品名や商品説明に、権利侵害の恐れがあるブランド名やキャラクター名などを記載すること」で、例として「xx風、xx系」が示されています。他の会員が撮影した画像や、メルカリ外にある画像・文章を無断で使うことも、禁止されている行為です。
誇張を避けて事実だけを書くことは信頼につながる一方で、当たり障りのない説明文になりやすいという側面もあります。差別化は「盛る」ことではなく、素材・サイズ・作り方といった具体的な事実の密度で作るのが安全です。
よくある質問
Q1. 商品説明文は、まず何から書けばいいですか?
作品名の直後に、サイズと素材を書くのが基本です。購入を検討する人がまず知りたいのは自分の用途に合うかどうかであり、それを判断する材料がサイズと素材だからです。使用シーンや注意事項はその後に続けます。
Q2. テンプレートをそのまま使い回してもいいですか?
骨組みは使い回してかまいませんが、注意事項の中身は商品ごとに書き換える必要があります。同じ生地で作った作品でも、個体差や色味の出方は1点ずつ違うためです。
Q3. 「一点物」「世界に一つだけ」と書いても問題ありませんか?
本当に1点しか作らないのであれば、事実なので書いてかまいません。同じデザインを複数出品しているなら、事実と違う表示になるので避けましょう。「同じ生地で数点制作」のように、実際のとおりに書くのが安全です。
Q4. 説明文は長ければ長いほど良いのですか?
そうとは限りません。情報量が多すぎると要点がぼやけ、最後まで読まれないことがあります。7ステップの型に沿って過不足なくまとめるほうが、結果的に読まれやすくなります。
まとめ
要するに、商品説明文は「商品名に入りきらない情報を、決まった順番で書く場所」です。
- 商品名は40文字まで。素材・寸法・注意事項は説明文に書く
- 作品名/サイズ・素材/使用シーン/注意事項/発送方法/購入前のお願いを型として並べる
- 事実と違う表示と、「xx風」のような権利にふれる書き方は避ける
AIが下書きを作ってくれる今も、寸法と個体差を確かめて書けるのは作った本人だけです。Apron Daysでは、出品者側の目線に立った販売ノウハウをこれからも形にしていきます。売上が伸びてきた後の資金計画まで見据えたい場合は、ハンドメイド販売の確定申告はいくらからもあわせてご覧ください。






